イベント
国際シンポジウム「新しい海洋像:海の機能に関する国際的な評価の現状」
2013年10月1日(火)10時より(受付は9時30分から)
東京大学本郷キャンパス内小柴ホール
(キャンパスマップ )
10:00–10:20 | 「開会挨拶:外洋域の海の恵みの持続的利用に向けて」 | 古谷 研(東京大学大学院農学生命科学研究科長) |
10:20–11:20 | 「海の生物多様性:生態系アプローチを通じた理解、利用、管理と保全」 | ピーター・ブリッジウォーター(英国共同自然保護委員会) |
11:20–12:20 | 「海洋健全度指数:全世界および地域レベルでの適用と今後の方向」 | ベンジャミン・S・ハルパーン (カリフォルニア大学サンタバーバラ校 海洋評価・研究センター ディレクター) |
昼食 | ||
13:30–14:30 | 「海洋生物多様性の保全と持続可能な利用に関するCBDの取組:科学的評価、脅威への対応、ツールとパートナーシップの開発」 | ジヒュン・リー(生物多様性条約事務局 海洋沿岸生物多様性 環境問題担当オフィサー) |
14:30–15:30 | 「海洋管理を巡る諸課題について」 | 森下丈二(水産総合研究センター国際水産資源研究所長) |
休憩 | ||
16:00–17:00 | 「漁業パフォーマンス指標」 | ジェームズ・L・アンダーソン (世界銀行 漁業・水産養殖グローバルプログラム(PROFISH)リーダー) | 17:00–17:30 | 「国連海洋法条約の欠点と将来必要な海洋管理について」 | 八木信行(東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授) |
17:30–18:00 | 総合討論 | |
18:00–20:00 | 講演者を囲んでのレセプション(参加費 2,000円) |
趣旨説明
海洋の保全と利用に関する国際的な議論は、漁業操業の制限強化といった即物的な内容に終始し、重要な論点を見落としている。すなわち、地球規模で変化する海洋環境に対して、物質循環や海洋生態系がどのように応答するのかを見越した上で、保全と利用を議論する重要性を見落としているのである。
そのような中、東京大学などを中心とした研究チームは、科学研究費補助金を受け、平成24年から5年間の予定で新学術領域研究「新海洋像:その機能と持続的利用」を立ち上げた。これは、海洋の物質循環と生態系の機能を解明し、これに基づき海洋を複数のまとまり(海洋区系)に分け、人類に様々な恵みをもたらす海洋の機能と価値を海洋区系ごとに評価することで、新しい海洋管理を提唱する試みである。
この一環として、今回のシンポジウムでは、海洋を様々な手法で評価している各方面の取り組み手法を確認し、その考え方の背景などを議論する。また国連海洋法条約などに代わる新しい海洋秩序の理想像についても議論を深めることとしている。
連絡事項
シンポジウムの発表は一部英語で行われますが、日本語の同時通訳がつきます。参加費は無料です。参加を希望される方は、専用メールアドレス(gmail.comのocean.symposium2013)宛に、お名前、ご所属、連絡先(メールアドレス)をお送りください。シンポジウム後のレセプションへの参加をご希望の方(参加費2,000円)、および取材をご希望の方は、その旨明記ください。応募者多数の場合は、募集を締め切らせて頂く場合がございますので予めご了承ください。